最初の数口はご機嫌で食べていた離乳食を、
赤ちゃんが急に食べなくなった時、あなたはどうしてますか?
両手で小さなお口を塞いだり、
あるいは、ぎゅっとお口をかた~く結んでスプーンが入らないようにガードし始めたら?
毎日がんばって離乳食をあげても、なかなか食べてくれとないと、つらくなっちゃいますよね。
でももし、
あることをするだけで、お口をガードする回数がどんどん減って、スムーズに開けてくれるようになるとしたら?
しかも、そのあることが、
あなたの心も体も落ち着かせて、親子でリラックスしながら食事をあげられるようになるとしたらどうでしょう?
この記事では1歳の息子の食事に毎回1時間半もかけていた私が、あることに気づいたことで、
30分で完食させられるようになった体験談をご紹介します。
今から1分後には、
赤ちゃんとの食事をもっと穏やかな気持ちにさせてくれる種をきっとプレゼントしますよ。
楽しい離乳食を目指すも灰になる
「はい、あ~ん」スプーンにのせた離乳食を小さなお口に恐る恐る運ぶ。
パクッ
「よしよ~し。食べたね。次~!
はい、あ~ん」
プイッ!
「ほらほら、お口開けて、あ~ん」
プイッ!
「ほらほら、そんな顔しちゃって~。
ふくらんだほっぺたもかわいいなぁ。
見てみて!いないいないばぁ~!
ベロベロベロ~」
「きゃきゃきゃきゃっ!」おどけた母親の顔に1歳の息子が笑う。
「ほら笑顔になった~。はい、あ~ん」
「ムーーーーーー!!!!」
「・・・・。」
カンカンカンカーン!
頭の中で試合終了のリングの鳴り響く。
ワイには無理やぁ。
「楽しい雰囲気で食事をすることで、赤ちゃんは徐々に離乳食を好きになりますよ。」
そんなアドバイスをテレビで言っていたのはどこの評論家だろう。
離乳食を吐き出されても、
スプーンを投げ飛ばされても、
笑顔で楽しませながらあげてた!
なのにどんどん食べなくなってますけどーーー!?
それでも赤ちゃんに毎日3食食べさせなきゃいけないんだからもはや苦行ですよね!?
そんな灰になっていた私をある本との出会いが救ってくれたんです。
今までとは全く逆の発想を使うことで、ものの数日で状況が変化し始めました。
メリットの法則
それがこの本。
「メリットの法則」という本です。
作者は専門行動療法士であり臨床心理士である奥田健次先生という
大学で教鞭をとっていた方。
この本が教えてくれたのはこんなことでした。
子供がいいことをした時には思いきりたくさん褒める。
反対に、
好ましくないことをした時には、喜ばせない。
なんだこんな当たり前のことか。
って思いますよね。
でも、私の離乳食のあげかたを思い出してください。
息子がスムーズに食べてくれた時には、
「よしよ~し。次!」
っと軽く流して、
プイっと口を結んだ時に慌ててご機嫌を取ろうと笑わせてたんです!!
そう、完全に教えと真逆のことをしてました~!
この対応をすると息子がどう認識するかというと、
「食べる」=「特に何も起こらない」
「食べない」=「面白いことが起こる」
という恐ろしい方程式を知らず知らずのうちに作ってしまっていたんですね。
そりゃ、食べなくなるはず!
でもこれで一つ学びました。
この反省を踏まえて、私はこんな感じで新たな作戦を決行してみました。
プイっとしたら休憩タイム!作戦
「はい、あ~ん」息子の口にスプーンを運ぶ。
プイッ
明らかにスプーンを拒否する息子を見るとすぐに、意識して笑顔を消す。
真顔です。
そのまま小さなスプーンをテーブルに置いて、今度は大人のスプーンを手に取る。
「いただきまーす」そう言って、用意していた自分の食事を摂り始める。
自分のお腹も満たされて、少しリラックスしたところで息子の様子を伺うと。
ぽかーん
ほったらかしにされた息子は一時不思議な顔をして私の顔を見つけるが、すぐに注意は他に向く。
よし、ここで再チャレンジ。
「はい、あ~ん」ぼんやり口を開けている息子の口にサッとスプーンを差し込む。
パクッモグモグ
半ば強制的に口に入ってきた離乳食を食べる息子を大げさに褒めまくる。
「わ~!えらいねー!食べたねー!」
息子がにこっと笑う。
その効果は?
どうでしょう?
名付けて「プイっとしたら休憩タイム」作戦です。
この作戦を何日か継続して嬉しい効果が2つありました。
一つは、息子が口を閉じる回数が徐々に減って離乳食をあげている時間が大幅に短くなったこと。
そしてもう一つは、私がリラックスして離乳食をあげられるようになったことです。
以前は、自分の食事も後回しに、躍起になって嫌がる息子と格闘していたので、お腹も減るし、やっと食べさせ終わった頃には、自分の食事も冷め切っていてなんだか悲しくなったりなんてこともありました。
でも、この方法を始めてから、息子が嫌がったらゆっくりお茶を飲んだりできるので、自分の心もお腹もリラックスできるようになったんです。
そうして一息つくことで、味がいやだったかな?ちょっとリンゴをいれてみようかな?なんて冷静に息子を観察できるようになったのも良かったのかもしれません。
いかがでしたか?
休憩タイムには、毎日がんばるご自身へのご褒美にちょっとしたおやつなんかを用意してもいいですね。
本を読む時間をなかなかとれない
育児をしているとゆっくり本を読む時間なんてとれなくて。
という方のために、
今回ご紹介した「メリットの法則」について、育児にどう活用できるかという視点から私なりに要約したページもあるので、
よかったら覗いてみてくださいね。